face
歪められ重ねられた誰のものでもない顔の映像が照らし出すのは、がら空きのフロアーの薄汚れた白い壁、モダニズム建築の成れの果てである。誰のものでもない顔-経験に、使われなくなった室内、建築から疎外された、象徴されえない終わりの形を与えること。
このような脱建築-情報がそのつど選択するルールは、この投影の前に無造作に置かれた投影システムである。このシステムとは、プロジェクターからの映像を吊るされた2枚の半透明反射材にまず当て、そこから斜めに反射させて壁に投影するものであり、人がその近くを通過すると、風によって2枚の半透明反射材がそれぞれ揺らぎ、壁に投影された顔も更に歪むようになっている。
つまり、断片を用いて想起させるものは、このような無造作でたまたまそうなってしまったルールによる一回限りの出来事なのだ。
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